火打金具と線材による造形

・令和06(2024)年
・シナランバーコア、ジェッソ、火打金具、木ネジ、線材

・690×570×32mm(線材部含まず)

 金物の穴を利用して線を作る造形。
 火打金具は、木材等の直角の接続部を補強する用品。通常の使用方法に対して材との位置関係を変へて、中央の部分を固定部分として用ゐ、それを同じ平面に複数並べると、二種類の角度を持った穴がその平面からいくつも立ち上がる。それらの穴に細長い材を通して線を作る。通す材の性質によって、使用する穴の選択の自由度が変はる。自然な状態で直線になりやすい材ほど全体が曲線的になり、自然な状態で曲線になりやすい材ほど直線的な部分が増える。

二本の刺子糸を通したもの。
ピアノ線を通したもの。
ベースギターのニッケル弦を通したもの。